吉祥寺のココマルシアターで「猫が教えてくれたこと」という映画を観てきたのでその感想を書いています。
単に猫のかわいさに酔いしれる映画ではなく、猫と人間の関係を描いた心温まる映画でした。
舞台はイスタンブール、猫の街
この作品のことは猫写真家の沖昌之さんの写真展告知で知りました。
メインキャストキャットは7匹の猫たちとその飼い主。
内容はイスタンブールの人々と猫たちのふれあいを描いた作品です。
吉祥寺ココマルシアター
いい感じのライトアップ
2017年10月にオープンしたこの映画館。夜に来るのは初めてですがいい雰囲気です。
この日は火曜日でいつもよりお得に映画が観られる日。
ギリギリに行ってチケットあるかな?と心配でした。
外から見ても人がたくさん居るのが見え、不安を抱きつつ映画館の建物に入ってみたら先日と比べ物にならないほどの人。
「18:45の猫が教えてくれたことの席って、まだありますか…?」
恐る恐る聞くと「ありますよ。」の答え。
漫画みたいにパッと表情が明るくなりました。
様子を見ていると、人が多かったのは前の上映作品が終わったばかりだったこと、そして試写会の受付をしていたからでした。
手書きのチケットにじわじわ感動
手作り感にほっこり
お手洗いを済ませたり1階のカウンター席でマフラーを解いたりしていると、入場の合図がかかりました。
上映10分前くらいになると入れるようです。
出入り口は前方一箇所。
スクリーンはシネコンみたいに大きいものではないけれど、4Dとか3Dの設備がある映画館とは違う、懐かしい雰囲気がすごく心地よく感じました。
入場時はチケットを手に持って入りましたがちゃんと確認されませんでした。
シアターが開いて席に着いたのは5人。
おそらく購入者の顔を覚えていたのでしょう(もしくは性善説)。
その後上映開始まで待っている間に数人増えましたがガラガラでした^_^;
予告やオリジナル広告の映像も
実はミニシアター系は今回が初めて。
小さい個人シアターって上映作品の予告とかするのかな?と思っていたら、上映開始時刻より少し早い18:42に予告が始まりました。
予告って観るとその映画を観に行きたくなるからすごいなあと思います(そして本編を観終わると予告で観たいと思った作品タイトルを忘れる…)。
予告の後はココマルシアターのCMや、映画泥棒の映像もちゃんとありました。
「猫が教えてくれたこと」の感想
写真は本編とは関係ありません
本編が始まって気付いたのですが、実はこの映画、世界一周中に飛行機で何度か観た作品でした。
でもその時は日本語字幕がなくて、またちゃんと理解して観たいなあと思っていた作品だったのでうれしかったです。
ドキュメントに近いのでネタバレがあるようなストーリーではないですが、まっさらな知識でこれから観たいという方はこの先はスルーください
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ストーリーは冒頭でも書きましたが、ざっくり言うとイスタンブールに住む街の人々とそこに住む猫たちの物語です。
でも単なるかわいい猫映画ではなくて、その中に猫の面倒をみている人と面倒をみてもらっている猫との関係性が描かれている心温まるエピソードがつづられています。
市場中をまわってごはんをおねだりしたり、パトロールしたり、気に入らない猫を追い払ったり・・・個性あふれる猫たちのドキュメントを見ていると、クスリと笑ってしまう場面もしばしば。
場内でもみんな笑い声を漏らしていました。
一方では猫に人生を救われた人々の物語も。
人間と猫の飼っていた猫を亡くした悲しみに溺れていたところを猫たちに食事を与えることをきっかけに救われた女性。
孤独だった少年時代に寄り添ってくれた猫に感謝し、猫を大事にする男性。
開発が進み、いつか猫たちの居場所がなくなるだろうと危惧する声もありました。
「猫と人間が共存する方法もあるはずだ、そしてそれが我々人間の生活にもよいヒントを与えてくれる。」(訳とは少し違いますがだいたいこんな意味。)
もう一度この映画をきちんと観ることができてよかったです。
そしてまた、ココマルシアターに行きたいなと思いました。