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世界一周するために会社を辞めて30ヶ国。猫のむぎと暮らしてます。下のアイコンは猫日記(左)と引っ越したブログ(右)です。

トヨタ産業技術記念館で大人の社会科見学をしてみた感想(後編)|自動車館編

トヨタ産業技術記念館で大人の社会科見学(前編)|繊維機械館編 の続きです。

 

自動車館でトヨタの真髄を見てきました!

 

 

 

鍛造(たんぞう)の実演も

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エリア的には繊維機械館なのですが、この「金属加工」の展示では自動車の部品のひとつの作り方を展示していました。

 

ちょうどその部品のミニ版を作る実演をされており、見学することができました。

 

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実演内容は、千何百度にも熱し柔らかくなった鉄を順に型打ちし製品にするというもの。

型打ちのプレス機は120トンあります。

 

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荒地型、仕上型、バリ抜き型とドン・ドン・ドンと圧をかけ、鍛造が完了。

本物の大きさだと1200トン(確か)もの圧で鍛造するそうです。

間違っても挟まれたくない…。

 

この鍛造デモは10分ごとに実施されているので少し待てば見ることができますよ。

 

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引き続き自動車館へ足を進めます。

 

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途中、ロボットの吹奏楽団が。

 

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残念ながらこちらのロボットたちの実演奏は見ることができないそうです。

反対側ではバイオリンを弾くロボットが演奏をしていました(人だかりで写真取れず)。

 

ロボットが演奏したら、楽譜の間違いもないですもんね。

プログラミングで演奏の味も出せてしまう未来がもうすぐそこまで来ている気がします。

 

自動車館へ

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ここからが本当の自動車館です。

 

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まずは自転車を目の前に悩む男性の姿がお出迎え。

まずはタイヤにモーターを付けるところから始まったそうです。

 

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昔は木で作っていた車のボディ型。

よく木で作っていたなあとただただ感心。

 

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徐々に金属パネルが組み合わさり、車の形に。

懐かしい形ですね(こち亀で知っているだけで実際に走っている姿を見たことはありません)。

 

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1階の奥には喜一郎さんの素敵な言葉の数々と、当時の写真が展示されていました。

 

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喜一郎さんはとにかく「考えるより行動」がモットーの方だったようです。

ちゃんとした言葉は失念していまいましたが、「案を練ることはやめて手を動かして形あるものを作れ」という言葉もありました。

 

確かに何かを始める時、計画ばかりしていても進まないし、実際に手を動かしてみて問題点や改善策を見出すことの方が多いと思います。

 

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続いて2階へ。

 

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2階からは展示室の全貌が見渡せました。

手前には旧車から新車までの変遷。

奥には組み立ての様子。

わくわくします。

 

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2階の始まりはエンジンから。

ボタンを押すとモーターが動きます。ぜひボタンを押してください。

 

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昔は手作業で組み立てていたんですね。

 

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ステアリングの仕組みも解説されていました。

前輪が方向転換すると外側の後輪の回転が速くなるという仕組み(※)も初めて知りました。

※右に曲がるときに後輪の左側の回転が速くなり大回りになる分をカバーする。

 

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これは確か巨大な鍛造機だったかな?

自分の手でボタンを押して動かすことができるのですが、迫力がありました。

 

ロボットの技術に感動

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こちらはロボットが自動車のフレーム組み立てるところです。

「どうやってそんな繊細に動いてるの?」と思うくらい見事なアームさばきでした。

 

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こちらもロボットが車体の底部のパーツを備え付けるデモです。

車体が上のベルトに沿って進行するのに合わせて据え付けが完了していき、終点になるとすべて完了している仕組み。

 

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1台の車に使われる部品は大小合わせて3万個ほどだそう。

 

車って、本当にすごい。

作る技術も、作る技術を作る技術も。

 

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このバーチャル工場ツアーコーナーでは実際の製造過程をもっとリアルに見ることができます。

映像は6分ちょっとなのでぜひ見て行ってほしいです。

 

特にロボットが組み立てるシーンがすごく未来的でした。

塗装のシーンが大胆だったり、最終的には人の手で確認していたり、終始映像から目が離せませんでした。

 

車1台は約20時間ほどで完成するそうです。

 

時間がかかると感じますか?

速いと感じますか?

 

私は後者です。

あんな雨風や温度変化に強い精密機械の塊がたった20時間で作られてしまう。

度肝を抜かれました。

 

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ワークショップの対象は小・中学生。

作りたかったな(笑)。

 

 

発明から次の時代へ

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こういうデザインも好きです

 

国産車の開発に成功し、今では周知のとおり国外に車を輸出するほどになりました。

 

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トラックの木造モデル
 

車を作る技術もどんどん進化していっています。

 

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すっきりしてきた

 

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カローラも有名ですね

 

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ボンネットが薄く車体が低く

 

そんな車たちが今どんな方向の開発に向かっているかを最後のコーナーで紹介されていました。

 

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かなりスタイリッシュなボディに

 

今後の課題である実用的な「エコカー」です。

 

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トヨタのエコカーと言えばハイブリッドカー「プリウス」。

 

手塚治虫さま、あなたの空想した車です。

21世紀に、間に合いました。

 

このCM、記憶に残っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

プリウスは電気とガソリンで動くんじゃ。

 

お茶の水博士のセリフと手塚治虫先生のイラストに「えらいものができた!」と興奮したのを覚えています。

 

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社会人になって都心部に住むようになりすっかり車に疎くなってしまったのですが、今の車って燃費が40km/L以上も出るんですね。

昔乗っていたアルト(平成6年式)は軽だけど頑張っても燃費17km/Lくらいでした(^-^;)

 

そして今トヨタで開発されているのが皆さんご存知の水素で走る車です。

 

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実物を始めて見ました!

外見は普通の車と全く変わりません。

 

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唯一、ガソリンタンクならぬ水素タンクが独特でした。 

この水素カーが歴代の車のコーナーに加わる日も来るのでしょう。

 

車からタイヤがなくなる日もきっとそう遠くない。

 

名古屋観光はトヨタ産業技術記念館へ

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さっきバイオリン弾いてました

 

もともと車に興味はあったもののちょっと行ってみようと気軽な気持ちで立ち寄ったトヨタ産業技術記念館ですが、結果的に行ってよかったと思う場所でした。

 

難しいことが分からなくても機会が動く様子や車の歴史を見ているだけでも楽しいし、スタッフさんもとても親切です。

 

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パール氏による演奏は1日5回 

 

車好きさんもそうでない方も、ぜひ一度トヨタ産業技術記念館へ足を運んでみてください。

あと出口のカフェでカレーの匂いにやられるのでご注意ください。

 

www.tcmit.org

 

 

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電車の技術もすごいなー

 

そんな大人の社会科見学でワクワクした気持ちに包まれながら、一人東京へ戻ったのでした。