旅の醍醐味のひとつと言えば現地の食。
ここシンガポールでは「ホーカー(ホーカーセンター)」という、屋台が集まったフードコートのような場所があり、手頃な価格で美味しいごはんが食べられます。
今回6か所のホーカーに行き、人気店のメニューを食べてきました!
「ホーカーってどんなとこ?」
「何がおすすめ?」
という方の参考になればうれしいです。
※ひたすら食べ物の写真が続くのでご注意ください。
- シンガポールの食事情
- No.1チキンライスがある「マックスウェル・フードセンター」
- 行列必須の油鶏飯「チャイナタウンコンプレックス」
- 人気麺のある「ホン・リム・フードセンター」
- ピープルズパークコンプレックスの屋台「Dough Magic」
- チャーシュー飯が美味しい「チョンバル・マーケット」
- リトルインディア「テッカセンター」
- 最強ホッケンミーが食べられる「ラオ・パサ」
- おまけ:優しい甘さの「さとうきびジュース」
シンガポールの食事情
1菜1肉で3.50S$(310円くらい)
ホーカーの紹介の前に、シンガポールの人々のごはん事情についてちょっと触れたいと思います。
4か月間シンガポールで働いていた主人に教えてもらったのですが、共働きが多いシンガポールでは、家で食事を作ることはほとんどないそうです。
なぜなら家で作るよりホーカーで食べる方が安いんだそう。
確かにシンガポールのスーパーは食材がそれほど安くありません。
(サンドイッチとかは安く作れそうでしたが。)
主人曰く、「家で作るのは健康に気を遣う富裕層。」だそうです。
確かにあのホーカーの金額を見たら家で作る気しなくなります。笑
「食事にかける手間や時間の分を労働や楽しむことに注いでいるからシンガポールはこんなに発展した。」とも言っていました。
前置きが長くなりましたが、そんなシンガポールを支えるホーカーをご紹介していきます。
No.1チキンライスがある「マックスウェル・フードセンター」
まずはチャイナタウンに近い「マックスウェル・フードセンター」です。
ここにはシンガポールで1番有名なチキンライスのお店があります。
マックスウェル・フードセンターは1階建ての平屋ですが、広いです!
倉庫みたいな大きな建物の中に3列(だったかな)の通路を挟んでお店が並んでいます。
こちらがその有名なチキンライスのお店「天天海南鶏飯(チンチンハイナニーズチキンライス)」です。
人が並んでいるのですぐ分かりました。
※看板の「チキン」の漢字が変換できないので「鶏」を使っています。以下同様。
真ん中らへんの「Chicken Rice」がお目当てのそれです。
S.M.Lの3サイズあり、それぞれS$3.50、5.00、7.80のお値段。
手前で注文しお金を払い、奥で品物を受け取るシステムです。
外国人観光客も多く、お店の方も慣れています。
前の人は大きなチキンライスを注文していました。美味しそう。
これが注文した「チキンライス(S)」です。
薄甘いしょうゆベースのタレがかかっていますが、これにお好みでチリソースをかけて食べます。
ニンニクが効いたチリソースが美味しく、鶏肉も柔らか。
部位の問題かもしれませんが皮も少なくあっさり目でした。
個人的には甘辛なスイートチリソースが好きなのですが、このピリ辛だけのも美味しいですね。
ごちそうさまでした。
食後は近くにあったデザート店でアイスカチャンを食べることに。
ピーナッツS$1.50とマンゴーS$2.00
アイスカチャンとはかき氷のことです。
シンガポールでは色とりどりのシロップに小豆、コーンがかかるのがベーシック。
これが百数十円で食べられるシンガポールって素晴らしい。
底にコリコリのゼリーのようなものと柔らかいグラスゼリー(草ゼリー:名前はあれだけど美味しい)も入っていました。
エアコンがないホーカーで食べるアイスカチャンは最高です。
どこのお店か忘れましたが、もこみちが来たお店もありました。
チリクラブもシンガポール名物ですね。
どちらかというと蟹より周りのソースが好きです。
ここのホーカーにはパン屋さんもありました。
オール1S$という明朗会計。
気になるのパンがたくさんあったのですが、自粛して2個だけに。
このピザパンが美味しかったです。
もう一個のチキンカレーパンはまあまあと言ったところ。
シンガポールでは欧米の国のようにスーパーで焼き立てパンを売っていることが少なかったので、パンはパン屋さんで買う方が良さそうです。
行列必須の油鶏飯「チャイナタウンコンプレックス」
続いてこちらもチャイナタウン近くのホーカーです。
複合商業施設の中にフードセンターが入っています。
ここでのお目当てはこのお店。
醤油味の香港式チキン飯が大人気だそう。
「Liao Fan Hong Kong Soya Sauce Chicken Rice and Noodle」というお店ですが、その名前は大きく出ていないので「CHAN」の文字を目印に探してみてください。
フードコートに上がって左奥の方でした。
持ち帰りは8個まで
10時30分開店で、10時前に来て既に数人の列ができていました。
ピーク時には2時間待ちもあるとか。
ふくねこたちが列に加わった後も続々と人が増えていったので、10時前からスタンバイしておくといいかもしれません。
開店の10時半になる前ですが、準備ができたようで10時20分頃からお店がオープン。これはありがたい。
前のご夫婦は大量に買って帰っていました。
お店の前にはてりってりの鳥さんたちが…。
ちょっと生々しいですが命をありがたくいただきます。
そしてこれが名物の油鶏飯です。お値段なんと2S$。
日本円で180円もしません。
たっぷりのごはんにしょうゆ味の鶏肉がオン。
ボリュームがあります!
肝心のお味について。
美味しいと言えば美味しいのですが、正直2時間待ってまで食べる味かというとそうでもない気がします。
ただ、2S$でこの食事をいただけるのはコスパ最強です!
人気麺のある「ホン・リム・フードセンター」
こちらもチャイナタウン近くのホーカー。
チャイナタウンには安くて美味しいごはんがいっぱいです。
チャイナタウンポイントと芳林(ホン・リム)コンプレックスの裏手にあるので、場所が少し分かりにくいです。
ここでの人気店はこちら。「歐南園炒粿條麺(アウトラムパークフライドクワァイチョウミィ)」。
(変換しきれていない漢字は雰囲気で読んでください。)
看板の麺専門店なので注文も楽です。
基本4S$で蛤入りはプラス2S$、玉子入りはプラス50¢。
出てきたのがこの麺です。
若干焦げカスが入っているのが気になりますがそこは目をつぶります。
どんな食べ物かざっくり言うと、平麺のお米麺と卵麺、もやしなどの具材が甘めの醤油味で味付けされた焼きそばです。
これ、具材に貝が入っているのですが、あさりとしじみ以外の貝が苦手なふくねこと主人は最後貝の押し付け合いになりました(でも残せない人たち)。
貝以外は焦げを気にしなければなかなか美味しい焼きそばです。
でもフードコートとかでも同じ料理で美味しいものを6S$前後で食べられたので、無理にここに食べに来なくてもいいかなー、というのが正直な感想です。
ピープルズパークコンプレックスの屋台「Dough Magic」
こちらはホーカーではないのですが、チャイナタウンでお気に入りの屋台なのでついでにご紹介させてください。
持ち帰り専門で、ゴマ団子やミニドーナッツなどの揚げ物や焼き物、蒸しパンなどの蒸し物を扱うお店です。
チャイニーズ系の軽食と思われる食べ物がたくさん。
どれも美味しそうでものすごく悩みました。
この中からお好み焼きとクレープの間のようなものと、ゴマ餡の入ったパイのようなものをチョイス。
値段はいずれも2S$です。だいたいみんな2S$でした。
お好み焼きとクレープの間のような食べ物はスイートチリソースか甜麵醬のようなソースを選んでかけてたたんで渡してくれます。
けっこうずっしり。
スイートチリソースにしたのですが、これが大ヒット!
美味しくて夜にもう一度買いに行きました。笑
耐え切れずかじった
こちらはゴマ餡いりのパイ。
大きくてお腹にたまります。
これも美味しくてリピート。
別のも大いに気になったのですが、美味しいと分かっているものを買ってしまうヘタレ精神を発揮したのでした。
チャーシュー飯が美味しい「チョンバル・マーケット」
ちょっと離れて、今度はTiong Bahru(チョンバル)という地区にあるホーカーです。
わざわざMRT(シンガポールのメトロ)に乗っていきました。
チョンバルマーケットはチョンバル駅とアウトラムパーク駅の間くらいにあり、1階が衣料なども扱うマーケット、2階がフードセンターになっています。
ここで訪れたいのがこのお店。
もはや漢字変換する気も起きないので行かれる場合は看板の文字を探してください。
似たような名前のお店が多いので要注意です。
チャーシュー飯が美味しいということで注文。
ライスを麺にするとプラス50¢。
ごはん食いのふくねこはライスで。
これ、すごく美味しいです!
ホーカーで食べた中のこういう「お米+肉」のメニューでは一番好き。
主人の麺は茹でていたためか少し時間がかかりました。
少しもらいましたがごはんの方が好きですね。でも麺にだけ付いてくるスープが美味しかったです。
同じお店で注文していた男の子2人組は荷物を置いて飲み物を買いに行っていました。
シンガポールの治安の良さを感じます。
場所にもよるだろうけど南米の治安悪いところでこんなことしたら一瞬で持ち去られる。
そしてもう一軒、チキンライスのお店です。
もう少し食べたいなーと一人ではしごしました。
ぐるっと回って美味しそうだなと適当に頼んだこのお店、当たりでした!
チキンも美味しいのですが、スープと漬物のような野菜が美味しくてにやにや。
お客さんが絶えなかったので人気店なのかもしれません。
おすすめです。
リトルインディア「テッカセンター」
2階から見たマーケットエリア(終わりかけ)
続いてリトル・インディアです。
駅から近くアクセスが良い「Tekka Centre(テッカセンター)」の中にあるホーカーに向かいます。
インド街にあるだけあって、シンガポールの中ではちょっと汚め。
その中で評判が良いのがこの「アラジンズ・ビリヤニ」です。
地球の歩き方にも紹介されたことがあるようで、壁に記事が貼ってありました。
ビリヤニにはチキンとマトンがあるのですが、チキンを注文。5S$。
見た目分かりにくいですがすごいボリュームです。2人で1個食べました。
チキンがホロホロでかかっているカレーも美味しくて好みです。
主人は辛い辛いと言っていたので辛いのが苦手な人はちょっと注意ですね。
ところでホーカーには「A」とか「B」とか国の定める衛生基準(A>B>C…)を満たしていることを掲げた札がかかっているのですが、ここにはその札がありませんでした。
インドの謎は深いです。
最強ホッケンミーが食べられる「ラオ・パサ」
最後に、すっごく美味しい「福建面(ホッケンミー)」が食べられるお店のご紹介です。
そのお店はダウンタウン近くのオフィス街にある「ラオ・パサ」というホーカーの中にあります。
ラオ・パサはダウンタウンで働くオフィスワーカーのごはんどころになっているようで、平日のお昼はすごく混みます!
12時前や13時半過ぎなどちょっとずらして行くといいかもしれません。
そして目的のお店がこちら。
きれいな写真の看板が出ていました。
ラオ・パサに入っているお店は円形に囲むように配置されているのですが、このお店は割と中心に近い場所にあるので中の方に入って行って見つけられました。
こちらがその福建面(ホッケンミー)。
小が5.50S$、大が8.50S$で大にしました。
米麺と卵麺、卵、エビ、イカ(たぶん)が入った焼きそばなのですが、これまた美味しい!!
失礼を承知で言うと、最初の方に紹介したお店は美味しいというのが10人中くらいか4~6人くらいかというところですが、この麺は10人中9人が美味しいと言うと思います。
今書いていてまた食べたい。
ラオ・パサには日本食のお店も数店舗あり、カツ丼も売っていました。
お味噌汁はぬるかったものの、日本のカツ丼に負けないお味で5S$(430円くらい)。
美味しかったです^^
ラオ・パサはオフィス街にあるだけあってホーカーの中でもきれいなので、初めてホーカーに行く人にとっても入りやすい場所だと思います。
他のホーカーに比べたら少し高めですが、清潔度も高くてクオリティの高いお店が揃っているのでおすすめです。
おまけ:優しい甘さの「さとうきびジュース」
初めて会ったお友達に持ってもらってます
最後にシンガポール名物(?)のさとうきびジュースを。
道端でさとうきびを並べた屋台を時々見かけて気になっていたものの手を出すのをためらっていた飲み物。
ようやく初めて飲む機会に恵まれました。
さとうきびをその場で絞ってジュースを作ってくれます。
甘すぎず後味もさっぱり。
氷も入って暑いシンガポールにぴったりの飲み物です。
すごく美味しい!という味ではないですが、何だかまた飲みたくなる味です。
お値段も手ごろなので一度試してみてくださいませ^^